第26話「初冬に出会ったアシナガグモ」

皆さん、こんにちは!ヨッしぃです!

今回は、前回に続き、またまたクモをご紹介します!

2020年の11月末、いつもの山際の歩道です。前回登場した珍しいクモ、(日本七大珍種グモ、カトウツケオグモ!)を見つけた所でから数百メートルの地、また手すりの上で見つけました。

2020.11.30

①また手すりの上で発見
②よく似た名前のアシダカグモ
③手すりの上でも擬態
④本当にアシナガグモなのか?
⑤アシナガグモとは

①また手すりの上で発見。

さすがにこの時期になると、生き物がいない!


夏場なら木の幹や葉の上を丁寧に確認しながら歩く道も、いつの間にか早足で通り過ぎてしまいます。

だって、何もいないんですもの(泣)

すると、

おっ

おっ、柵の上に何かいるぞ?

もう、数メートル前から気づきました。何かがいると。近づくと、クモです。

アシナガグモです。

②よく似た名前のアシダカグモ

話がそれますが、似たような名前のクモで、アシダカグモ、というのもいますが、全然違います。アシダカグモはなんせ、デカイ!です。胴体というより、足の長さがとっても長いんです。初めて見た人ならビックリぎょー天するに違いありません(笑)足を広げるとを、子供の手の平くらいはあるんじゃないでしょうか?なかなかの迫力です。かなり前に見たことがあるんですが、ぜひまた見てみたいものです。

③手すりの上でも擬態

今回出会ったアシナガグモは手すりの上でジッとしていました。脚をキレイに揃えて伸ばし、おそらく擬態のポーズだと思いますが、手すりの上では意味がありませんね(笑)

名の通り、脚がとても長いです

でも、なんだか僕の大好きなナナフシ(ナナフシ不思議①〜ナナフシとは〜)にも似ていて、よくよく見るとかなり渋いクモで、かっこいいですね(・∀・)
指で触るとサッと動き出し、糸を出しスーッと地面に降りて、足早に逃げて行ってしまいました。

④本当にアシナガグモなのか?

まず、最初に言っておかなければならなかったんですが、これは本当にアシナガグモなのか?ということです。
というのも、実はこのクモ、完全には同定しきれていません。。。。
アシナガグモの仲間には間違いないとは思うんですが、アシナガグモには20種類くらいいるそうなんです(知らなかった……)
で、その中でも、普通のアシナガグモと、ヤサガタアシナガグモ、がよく見かけるアシナガグモの仲間で、今回のクモはそのどちらかの可能性が高いんですが、はっきり分からないんです。

両者の違いとして

アシナガグモは水辺、林縁部、農耕地等に生息。腹部の黒褐色地に黄褐色の縦筋模様がありる。巣を張る場所が水面近くから街灯の上、と高低差がある。

一方、ヤサガタアシナガグモは湿地、水田、水路、水辺に生息し、腹部は全体的に黒褐色地、水面スレスレに巣を張る事が多い。

今回、生息地→ちょうどこの柵の向こう側が小さな川なので両者共通の水辺。

腹部の模様→未確認。

巣を張る位置→巣を張っていなかったのでわからず。。。。

もうしわけない。。。。

もし、この画像と状況でご判断できる人がいればぜひ教えて下さい(>ω<)

⑤アシナガグモとは

とりあえず、僕の感覚では、アシナガグモだろう、と思ってますので、アシナガグモとしてご説明しますが、アシナガグモは日本全国に生息し、昼間は木の枝になりすまし、隠れています。

なかなか渋いボディですね
人差し指との比較です


今回は柵の上にいたのですぐにわかりましたが、これが木の枝になんかに止まっているとまず見つけられませんね。。。。
そして、夕方になると水平に50センチくらいの水平な巣を張り、夜の虫を捕らえます。街灯など、たくさんの虫が集まるところでは、もう巣も張らず直接獲物をつかまえたりもするらしいです(・o・)

と言うことは、この時のクモは巣を張る前の休憩時間だったのでしょうか。でも、もう獲物の捕獲はかなり難しいでしょうね。

2020.11.30

1個体1年の寿命なので、そろそろこのクモも寿命を迎えるのかもしれません……

と言うわけで、今回もクモ、アシナガグモ(ヤサガタアシナガグモ?)をご紹介しました!

もうグングン気温も下がり、どんどん生き物との遭遇率も下がり、テンションも下がり気味な今日この頃ですが、そんな中で出会える生き物は嬉しいものです!

成虫で越冬する種、卵で越冬する種、幼虫で、サナギで、土の中、岩の下、水の中。。。。と姿は見えなくても、どこかで命をつないでいる生き物たち。
また、暖かくなったらいろいろな出会いをもたらしてくれるんでしょうね!

では、皆さん、またお会いしましょう!

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