第65話「ヒバカリの飼育環境」

皆さん、こんにちは!ヨッしぃです!

今回はヒバカリの飼育環境についてご紹介いたします。

前回と前々回にご紹介したヒバカリというヘビを近所で捕まえたので飼育し始めました(第64話「ヒバカリを見つけたゾ②」

ヒバカリはあまり大きくならず(最大で60cmほど)、おとなしく、人にもなつき、かまれることもなく(ゼロではありませんが)、もちろん無毒のヘビなんですが、今まで飼育したことがありません。

なので、いろいろな調べて、僕の今までの経験をもとにやってみることにしました。

まずは、飼育容器ですね。

はっきり言って蓋さえ閉まればなんでもいいんです。たとえ衣装ケースなんかでも。

ただし先述した蓋、これは重要で、ヒバカリに限らずヘビは脱走超、超、超名人です!
こちら(第63話「ヒバカリを見つけたゾ!①」)でもご紹介したように、飼育にあたって最も気を付けなければならないポイントになります。あと、通気性であったり、耐水性耐久性であったりと、いろいろ考えるとやはりちゃんとしたケージのほうが良いと思います。

というわけで、コトブキ工芸株式会社の「ヒュドラケースシリーズ」の3120タイプをチョイスしました。

かっこいい箱ですね!

シリーズの3120タイプです。

こちらは縦横約30cm、高さが約18cm(実寸)くらいです。本当はもう少し大きいサイズのケージが欲しかったんですが、設置場所、予算の関係でこちらを選択。

底のフレームは脱着できます。というか、フレームの上に水槽を乗せる感じです、
蓋のロックです。操作性、視認性に優れています。
くぼみに指をひっかけると簡単に蓋が開きます。
目が細く、頑丈な金属製のメッシュです。
蓋の全面が大きく開きます。

床材は、腐葉土、キッチンペーパー、水苔、など様々な方法があるようですが、通気性と手入れのしやすさから金魚水槽などでよく使う粗目の砂利を使うことにしました。

よく見かける金魚に入れる砂利です。家に余っていたものです。

ヒバカリは基本的には湿った場所を好みますが、常に湿らせていると雑菌やハエの温床になりかねませんし、時には乾いた場所も必要です。
乾燥部分と湿潤部分を作ってやる、という方法が良いとされていますが、長期的にみると維持するのが難しそうなので、洗濯用ネットに湿らせた水苔を入れ、砂利の中に埋めました。

そうすることによって、砂利の下は水分があり、砂利の表面は乾燥している状態になります。上から水を注いでも目の粗い砂利を通り抜けて下の水苔に到達するので砂利はあまり濡れませんし、すぐに乾きます。そして水分を含んだ水苔から少しずつ湿気が放たれるので水槽内は適度に湿っているというわけです。それと、目の粗い砂利はコバエなどが発生しにくいというメリットもあります。

とてもとても見にくいんですが、こういうイメージです。

これも余っていた水苔です。
100均の古い洗濯ネットに入れました。

水につけて湿らせます。
水槽の底に設置。

砂利を敷きます。

横から見るとこんな感じです。

この時あまり砂利を入れすぎると、水槽が重くなるのと、そもそもヒバカリはまず砂利には潜らないと思いますので適度に量を調整します。

次に薄型のレンガを入れてみました(これまた余っていたので😀)。ヒバカリは平らな部分で日光浴をするそうなので、レンガでなくても平らな石などでも流用できると思います。脱皮時に体をこすりつけることもあるため、ある程度ざらつきがあるほうが良いかもせれません。

あとは、体を隠せる流木(シェルター)を入れます。ヘビは身を隠せるところがないと落ち着きません。

体がすっぽり入る水場も入れておきます。もちろん飲み水としての役割もありますが、ヘビは脱皮前にからだ全体を水につけるという行動が見られます。古い植木鉢の受け皿でじゅうぶんだと思います。

最後に、枯葉を入れて完成です。

水に浸かっていますね。

こんなかんじです。

画像では小さなプリンカップのようなものを入れてありますが、これは餌入れです。腐葉土にミミズを入れてあります。

ただ、ミミズを餌にする場合下の画像のようにように蓋に穴を開けたタッパーに入れるのが良いかと思います。ミミズが逃げ出さず、ヒバカリが入れるような穴を開けてあります。

普通のタッパーです。
蓋に穴を開けました。

タッパーに侵入する様子です。

中にいました。

でもやっぱり、ヒバカリの大好物はカエルのようですね。食いつきが全然違います!カエルを与えるならそのまま水槽内に放しておいてかまいません。

以上が、僕のヒバカリ飼育環境なんですが、もしこの水槽(ヒュドラ3120)を使おうと思っている方いらっしゃいましたら一つ注意点があります!
ほかの水槽でもいえることかもしれませんので、みなさん一読してください!

現在3匹のヒバカリを飼育しているんですが、先日、キッチン横の物入れの扉の下でヒバカリを捕まえました!まさかと思い、ケージをチェックすると、一つのケージが空っぽでした。そうです、このヒバカリ(名前はシローくんといいます)が逃げ出していたんです!でもなぜ!?どうやって!?
三つとも同じ商品の水槽です。もちろん蓋は閉まっていましたし、ロックもされていました。破損などもありません。何かの時、蓋を開けた一瞬の隙を見て逃げ出したのだろう、次から気を付けなければ、と、どうも腑に落ちないながらもそう納得していると、二日後、またヒバカリが!!廊下を走っている!
これはおかしいぞ?どこからか逃げている!しかもまたシローくん!
そしてよく調べました。

穴が開いてました。

これが閉まっている状態
これが開いている状態。コードなどが通せるようになってます。

蓋が閉まっているとコード穴がふさがっていて中が見えません。

蓋をしていてもヒーターのコードやエアーポンプのチューブを通せるように穴が設けられていたのです。でもなにも通さないときはプラスチックの板をスライドさせて穴を塞げるようになってました。見事にそこが開いてました。
急いで他の二つの水槽をチェックすると、どちらも片側の穴が同じように開いていることが判明。でも二匹とも(ニコちゃんとみりちゃん)逃げてはいませんでした。おそらく、この逃げたシローくんは他の二匹より少し小さく、スリムだったからなのかもしれません。加えて、頭もいいのかも。。。。

というわけで、コードやチューブを通さないときは必ずプラスチック板をスライドさせて閉じてください!水槽の蓋が閉まっていると、プラ板が見えなくて、そこに穴が開いていることがわからない作りになってます。

特に小さめのヘビを飼育するときは要注意です!

しかし、二回も脱走して、よくまあ二回とも偶然見つけられたもんです。なんという強運!

<このケージの良いところ>

〇ヒバカリは垂直よりも水平移動を好むため高さの低いケージである

〇蓋が全面メッシュになっており通気性が良い

〇全面ガラス水槽なので傷がつきにくく観察しやすい

〇ガラス水槽の割にはリーズナブル

〇蓋をしていてもヒーターコードやエアーチューブを通せる

<このケージの悪いところ>

〇ガラス製なのでもともと重いうえに、土や砂利を入れるとさらに重たく持ち運びが不便

〇餌を入れるための小さな小窓などがあれば便利かな、と。

〇コード穴に注意(笑)

というわけで、今回はヒバカリの飼育環境とコトブキ工芸株式会社の「ヒュドラ3120」をご紹介いたしました。

ではみなさん、またお会いしましょう!

2021.9.9追記)

一匹、ヒバカリがマウスロットになってしまいました。いわゆる口内炎なんですが、口の中に膿がたまり、口の外も化膿して傷になりました。原因はストレスとか、ケージの汚れ、あとはケガということなんですが、観察中に、もしかすると?と思うことがありました。
ガラスケージの底を這うことが多いヒバカリですが、ガラスが透明だからか、ガラスに鼻先を押し当てて外に出よう出ようとするんです。グイグイと押し付けるうちに鼻先や口先を痛めてしまっているのではないか、と。当然ガラスには凹凸はないんですが、硬いものには変わりません。推測ですが。

で、考えたのが目隠しです。透明だからダメなのか?ということで、下半分を新聞紙で覆いました。底を這うヘビなので半分でいいんです。上は透明なガラスですが、もし上の部分に鼻先を押し当てても首を持ち上げないといけないので十分押し付けられないんです。そうすると鼻先へのダメージも少なくて済みます。
現にこうすると、新聞紙がある部分へは鼻先を押さえつけなくなりました。時折、新聞紙の上から外の様子をうかがっているのが見えます。
これでうまくいってくれればいいんですが。。。。

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