第12話「ネズミみたいな虫、ミミズク!」
今回は、ネズミみたいな形をした不思議な昆虫、ミミズクをご紹介します。
①なんだ?この虫?
②この虫の正体は!?
③ミミズクは珍しい虫
①なんだ?この虫?
2020年のお正月のことです。
年明け早々にマンションの共用廊下で見つけた昆虫です。
いや、正確には見つけたのは子供です。
ところで、子供っていろいろ見つけると思いませんか?目線が違うから?純粋だから?今までも珍しい生き物、子供がけっこう見つけてます。悔しいですけど。
それはさておき、今回見つけたミミズクと言う昆虫、正直、僕は知りませんでした(トホホ)
子供が、「なんかいる!」
と、言うので、どれどれ、と、のんびり見に行く。だって、真冬ですよ。。。
いるとすれば、冬に活動するシャクガの仲間くらい、と思ってましたし。
お酒も入ってましたしね。
で、見ると、
ん??
『子供よ、またおもろいの見つけよったな』
早速、スマホでパシャリ。パシャリ。その時すでに子供は遊びに行って、もういない。1人で誰もいない、寒い廊下で中腰になりながら撮影。もし、こんな人がいたら、ちょっと近づくのためらいますよね。反対側の階段使おう。。。なんてことになるかも。うん、誰も来なくてよかった。。。
寒さのせいか、飛ぼうともしない。しかし、指には登ってくる。
『うん、生きてる。』
でも、この時期だし、こんなところでは長く生きられないだろうと、いつものようにお持ち帰りさせて頂きました。
②この虫の正体は!?
で、調べるとどうやらこの昆虫は「ミミズク」というらしい。
ネットで検索するのに、『耳のある虫』って、打ち込みました(笑)
ほんと、便利な世の中です。僕が子供の時だったら図書館へGO!ですよ、この案件は。。。。
え?でもミミズクって鳥ですよね。まさか昆虫にもミミズクがいたなんて!すごいですねー!!
たしかに、頭の両サイドについている突起がミミズクの耳に似ている。見れば見るほど不思議な昆虫です。
でも、全体的に見ればネズミのほうが似ていると思いますけど、まあ、いいです。僕的には、これはネズミです!今年の干支はネズミだし、こりゃ縁起がいい!ということで♪
本当のネズミだとちょっとアレですしね。。。。
さて、このミミズクですが、5月頃に〜11月に出現し、卵で越冬するそうです。
の、はずなんです。
んー。でもこれは明らかに成虫。しかもお正月です。どういうことなんでしょうか。個体差があるのか、暖冬の影響で生き延びたのか。そのへんは謎のまま。
一般的に大きさは羽の端までで1.4〜1.8センチくらいで、カメムシの仲間になります。
普段は森の中に生息し、エサはクヌギやナラの木の汁を吸います。今回、廊下の壁という人工物に止まっていたのですぐに見つけられましたが、これが木の幹に止まっていたらそう簡単には見つかりそうにはありませんね。完全に擬態する昆虫です。
少し家で飼育しました。しかし日に日に衰弱していき、1週間くらいすると死んでしまいました。元々弱っていたのもあるかも知れませんが、セミなどと同じように、木の汁を吸う昆虫は元々飼育が難しいと思います。クワガタやカブトムシのように木の「蜜」を吸うのとは、ちと訳が違うんですねー
③ミミズクは珍しい虫
あとからわかったんですが、ミミズクはけっこう珍しい虫ということです。
森の中に生息
擬態している
あまり動かない
小さい
そもそも生息数自体そんなに多くない
これだけ条件が揃えばそりゃ見つかりにくいでしょうね。だから珍しいということでしょう。
まあ、真剣に探せばそこそこいるかもしれませんが、いったい何人の人がこのミミズクを探してるか、ということです。
ようは、人間の目の前に出現する確率が少ない、イコール珍しい、という、まぁ、勝手な解釈です。
ちなみにマンションの目の前に小さな山があります。小さいといっても、昔からあった山です。新興住宅地の開発により山が削られ、その一部が残っているので小さく見えるだけで、元々は周辺地区一帯が広大な山だったんです。その時の生き物がその小さな山に残されたという感じでしょうか。今回のミミズクは間違いなく、そこから飛来したものだと思います。
というわけで、次また出会う事はなさそうな予感(´;ω;`)のする、珍しい、不思議な昆虫ミミズクをご紹介いたしました!
では、皆さん、またお会いしましょう!