第11話「行きつけの用水路でガサガサ!」

こんにちは!ヨッしぃです!

今回は、2020.10.14とある里山の用水路探索のお話です。

①とある里山の用水路
②ただの「溝」ではありません!
③今日捕れた生き物は?

①とある里山の用水路

自宅から車で30分ほどの、それはのどかな田園地帯、近くに川が流れ、山があり、森があり、田んぼや畑がある、そんな生き物好きにはワクワクするような場所があります。

もうすっかり稲も刈り取られていますね
のんびりした里山です

3年ほど前に、そんな田んぼの中の農道に小さな用水路を発見しました。

道路が濡れているのは網を上げた所です
用水路というか、溝ですね。でも生き物がたくさん!


②ただの「溝」ではありません!

ホントに小さな水路で、住宅街や公園脇にあるような普通の「」といってもいいほどです。ただ、ここは里山の田んぼに挟まれた「」。しかも、斜面が多いこの地区の中では珍しく、ここは100メートルくらい平地になっています。なので、ちょうど水路に水が溜まるような地形なんです。生き物がいないはずがありません!!

そして、2020年10月13日の夕方頃、ちょうどたまたまこの付近を通ることがあったのでちょっと久々に寄ってみることに。今年は一度も来ていなかったので、ちゃんと水がある心配でしたが。。。。

ありました。うまい具合に水が溜まり、止水域になっております(^O^;)

レッツ、ガザガサ!

いつものように水網を、水路の壁に向かってガサガサ、ガサガサ、ガサガサ。

③今日捕れた生き物は?

今日は何が入るかな??

ここは不思議なことに、毎回、来るたびに捕れる生き物が変わるんです。いや、いつも捕れるレギュラー生物もいますけどね。

まず、入ったのは

スジエビ

透明な体によこしまがきれいです。
これは中くらいのサイズですね

このスジエビはこの水路では捕れる時と、全く捕れない時があります。今日は多いです。逆にいつも捕れるヌマエビが少ない。

不思議ですねぇ。

次に入ったのが、ドジョウです。

ドジョウですね♪


ドジョウはコンスタントに捕れるんですが、まれに全長15センチはあろうかという大ドジョウが入ることがあります。今日は、小さめのドジョウばかりです。最近ではドジョウも数が減っているようですね。
やはり、外来生物の影響が大きいのだと思います。外来生物の代表格、特にブラックバスなんかドジョウは大好物ですしね。
大きいものから小さいものまでいろんなサイズがいるということはここで繁殖しているということ。とても良い環境なのでしょう!

次に入ったのはオタマジャクシ

トノサマガエルでしょうか。。。。

うーん、これはなんのオタマジャクシなんでしょう?ここでよく見るトノサマガエルだと思うんですが。。。。オタマジャクシの判別は自信ありません(>ω<)

そしてお次は。。。。
出ました。やはりいました、アメリカザリガニです。まだ小さいですが。

脱皮不全でしょうか、ちょっと傷ついていますね。。。

アメリカザリガニは皆さんご存知かもしれませんが、外来生物で、とても繁殖力の強い生き物です。日本の在来種や水草を食べてしまう悪者イメージが強いと思いますが、この水路ではいろいろ在来種もいます。アメリカザリガニがいてもあまり生態系に変化がなさそうな印象がですね。うまく、ここの環境に溶け込んで、共存しているんでしょうか。

そして水生昆虫のコオイムシです。

アップにすると迫力ありますね。
大きさはこんなものです。
この前脚で獲物を捕まえます。

コオイムシは水生昆虫で、他の昆虫やエビなどを捕まえて体液を吸い取って食べる、ミズカマキリ「ミズカマキリ」やタガメ「まさかまさかの、あの生き物が!!」と同じ種類です。メスがオスの背中の上に卵を産み付けるという、変わった習性があります。そして、卵を産み付けられたオスは卵が孵化するまで大事に守ります。

最後に網に入ったのはこちらも水生昆虫のマツモムシでした。

マツモムシは水の中では背泳ぎをします!

昔、小学校のプールなんかで泳いでいるのを見たことがあるかもしれません。普段は水の中で生活しているんですが、水が無くなったりするとピューっと飛んでいきます。そうやって新たに水辺を探すんですが、そのうちの何匹かがプールに着水したんでしょうね。僕も子供の頃、プールでこれを見つけて、躊躇なく掴んだんですが、

思いっきり刺されました!

口吻(こうふん)と呼ばれる針のような口でほかの昆虫などの体液を吸い取るマツモムシですが、人の手も容赦なく刺してくるんです!

めちゃ痛いです!

もう何十年も前の体験なのに未だにトラウマになってて、今でもビクビクしながら触ってます(笑)

これでほんの10分くらいのガサガサです。ちょっとあまり時間がなかったもので。。。。それでもこれだけの生き物が捕れました。

街中の溝ではこうはいきません!

また、あまりに水の透き通ったきれいな川でも生き物があまり捕れません。
川の上流域、いわゆる清流、渓流と言われるところで、あまり生き物が捕れなかった、という経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
もちろん、そういった場所にしか生息しない珍しい生き物もいますが、全体的に生き物が少ないという印象です。
多少濁った水、の方が快適だと感じる生き物達の方が多いんでしょうね。

というわけで、今回は用水路でガサガサしたお話でした。本日は以上の生き物をかるーく、紹介しましたが、次の機会にそれぞれの生き物についてもっと詳しくご紹介したいと思います。今日は捕れなかったけど過去にこの水路で捕れたの生き物も、また今度!じっくりご紹介しますのでお楽しみに!

あぁ。だんだん寒くなってきて、生き物との出会いが少なくなってくるんだろうなぁ。。。。

では、またお会いしましょう!

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