第28話「紅葉と共にクヌギカメムシ」
こんにちは、ヨッしぃです!
今回はクヌギカメムシに出会いました!
①カメムシと怪しい人物とおばさま
②クヌギカメムシには3種類
③クヌギカメムシの見分け方
④いろいろな角度から観察する
⑤クヌギカメムシとは
①カメムシと怪しい人物とおばさま
2020年12月13日の午前中です。この日はまだ比較的暖かい朝でした。来週には大寒波がやってくる!と、ニュースでやっていたので
『これでついに本格的な冬に突入か。。。。』
と、少し寂しい気分になりながらいつもの山際の歩道「手すりの虫」を歩いておりました。
すると、これまたいつもの柵の上に1匹の昆虫が!
見ると、カメムシです。が、種類がわかりません。
緑色の背中にきれいな赤色の足!
指の先にちょこんと乗るくらいの大きさです。
「よし、とりあえず撮影!」
と、デジカメを取り出し、電源ON!
………にならない。
バッテリー切れ。
チーン。
いや、スマホを持っていたんで、撮影はできますよ、でも、スマホの性能が良くないんですぅ。だから、わざわざデジカメ持ってでかけてたのに、痛恨のバッテリー切れ(泣)
というわけで、ピント甘々の写真しか撮れず、でした。トホホ。
そうそう、スマホのピントがなかなか合わないので四苦八苦していると、お散歩中のおばさまがじーっとこっちを見ていることに気づきました。
もう、痛いほどの視線と、重圧(笑)
そうです、遠くから見ると、このカメムシが見えるはずもなく、ひたすら柵を撮り続ける怪しい人物、なんです。
「いやー、ここに昆虫がいましてー。カメムシですかねー。なんていう種類かなぁー。ハハハ」
と、怪しくない、妖しくないですよ!を猛アピール!
おばさまもカメムシを見て、
「あー、クサムシかいな!そんなん好きなんかぁ。笑笑」
「笑笑」
ふー、なんとか和気あいあいとした雰囲気に。
うーむ。
子供と一緒にいると全く怪しまれないのに、大人1人で撮影や虫取りをしているとどーも怪しまれる。
みなさんもこんな経験ありませんか?(笑)
②クヌギカメムシには3種類
そんなこんなで、急いで帰って、画像を元に種類を調べました^^;
どうやらクヌギカメムシというカメムシのようです。
が、しかし!
このクヌギカメムシには3種類あるそうで、それらを詳しく同定するには体側の気門(虫が呼吸する為の穴)と生殖器の形を確認しないといけないようです。
さらに、メスの場合は生殖器がないので、細かな同定はとても難しいとのこと。
③クヌギカメムシの見分け方
クヌギカメムシのオス
気門が黒、生殖節の中央の先端が徐々に先端が細くなる
サジクヌギカメムシのオス
気門が体色同色、生殖節中央の先端がスプーン型
ヘラクヌギカメムシのオス
気門が体色同色、生殖節中央の先端がヘラ型
らしいです。
うーん、裏まで見てなかったので、わかりません。。。。
スミマセン(泣)
④いろいろな角度から観察する
だいたい、昆虫の写真を撮ろうとすると、横からか、上から撮るのが一般的だと思います。現に、図鑑などでもそのような写真が多く載っていますよね。
でも、なかにはこのクヌギカメムシのように裏側の色や模様、生殖器の形、などで正確な種類が判別する、というパターンもありますのでできる限りいろいろな角度から観察したり、写真に撮ったりすることをおすすめします。
今回は、とりあえず全体的な特徴から、クヌギカメムシの仲間には間違いないとは思いますが、その先の判別ができませんでした。
⑤クヌギカメムシとは
クヌギカメムシはその名の通りクヌギの木によくいるようです。
エサはクヌギやコナラ、カシワなどの葉の汁を吸います。春に幼虫が生まれ、夏には成虫になりますが、その頃木の高いところで生活しているため、あまり目にすることがありません。
秋になると産卵のために木の低いところに降りてくるので目につくようになります。
そして秋が深まるとオスの足が赤く染まり始めます。
今回出会ったクヌギカメムシはおそらくオスで、足の赤さがひときわ目立つ個体でした。まるで、紅葉した木の葉のようでとてもキレイでした(•ө•)♡
というわけで、今回はクヌギカメムシをご紹介しましたが、皆さんも、初めて見る昆虫やその他の生き物と出会ったときは、できる限りいろいろな角度から観察したり、写真に撮るようにしてみてください。
僕もこれから気をつけますm(__)m
いやー、しかし、冬に昆虫に出会えると嬉しいものですね!
ではまたお会いしましょう!