第59話「昆虫仲間と里山探検!なにが出るかな?ナニが出るかな?!」
皆さんこんにちは!ヨッしぃです!
今回は里山で出会った昆虫達です!
某SNSグループで知り合った「虫屋」さんお二人とともに里山探検をしました。
普段、周りの知り合いに、そこまで昆虫や生き物好きな人がおらず、いつもだいたい1人ないし子供を連れての「ぷち」探索がメインでした。
しかし、今回は違いました。お二方ともホンモノ!
〇生き物に詳しい!
〇生き物を見つける「眼力」が凄まじい!
〇道なき道もガンガン進む(笑)
見つけた昆虫について僕も含めてあーやこーやと洞察しながら撮影、お互いの知識を共有し合う場でもありました。
いやー、楽しい!幸せ!(笑)
こんな仲間と出会えて僕は心の底から感謝です!
というわけで、今回の里山探検で見つけた生き物をざーっとご紹介します。
1種類ずつ別投稿でご紹介しようかとも思ったんですが、もう一気にまとめてご紹介します!
なので、個々の詳しい解説はあまりできませんのであしからず。
①アカスジキンカメムシ
②ハラビロトンボ
③ヒメギス
④モリアオガエルの卵塊
⑤コクワガタ、ヨツボシケシキスイ
⑥イチモンジハムシ
⑦アオカナブン
⑧アリジゴク
⑨ミドリババヤスデ
➉カシワマイマイの幼虫
⑪コガネグモ
⑫ベニボタル
⑬キベリハムシ
⑭ラミーカミキリ
⑮ヤマトタマムシ
⑯その他
①アカスジキンカメムシ
まず、里山に入りすぐのため池。まずAさん(眼力と撮影がすごい)がいきなり
やったぁ~!!
と雄たけびを上げる。
何やら池に浮かんでいた生き物を手ですくい上げたようす。
駆け寄ると……
アカスジキンカメムシ!
初見でした。図鑑で見覚えのある、この特徴的なデザイン。
しかも、結構大きい。
Aさんも超久しぶりに出会ったとのこと。
Bさん(とにかく知識がすごい)も何十年ぶり?かの出会い、らしい。
僕はというと、へぇー、コレが!
という感じ。
あまり詳しく知らない種だったので反応は薄かったかもしれません。。。。(笑)
AさんもBさんも一通りカメラ2収め、僕もパシャパシャっと。
面白いのが、順番に撮影するところ(笑)
『あ、じゃあ僕は撮ったんで、お次どうぞ。』
みたいな。
横を地元農家の方が不思議そうに見つめてくる。
Aさん:「見てください、キンカメ(アカスジキンカメムシのこと)ですよ!」
と、農家の人に声をかける。
農家:『ほー。カメムシかいな。臭いからエェわ』(笑)
と笑いながら去ってゆく。
いや、そんなもんです!農家の方だからといってその周辺の生き物に詳しかったり興味があるかと言えば、案外そうでもないんです。
僕も経験あります。
ほぉー、そんなんおるんかいな。
えっ。。。。と、これ、タガメですよ?!?
知らない。。。。?
ってコトもありましたね(笑)(第2話「まさかまさかの、タガメ!!」)
とにもかくにも、さい先よく、珍しい昆虫ゲットですね。水に浮いていましたが(笑)
②ハラビロトンボ
とにかく、トンボがたくさん飛んでいました。トンボの見分けは得意ではありません。写真もこのハラビロトンボのメスのみです。全体的に平らな体で、オスは黒っぽい、青っぽい色になります。
シオカラトンボのメスもこんなにも色で別名ムギワラトンボとも言われていますね。
あと、オオシオカラトンボ、アオモンイトトンボ、モノサシトンボ、ナツアカネ?、〇〇ヤンマ、なども乱舞しておりました。
③ヒメギス
ヒメギスの終齢?幼虫です。少し湿った草地に生息するキリギリスの仲間です。キリギリスよりひとまわりちいさめで、黒っぽい個体が多く、胸の側面に三日月形の模様が入っているのが特徴です。
じつは、僕は今回初めて見ました。
④モリアオガエルの卵塊
とあるため池の木に大きな泡のようなものが付いていました。
そう、これはモリアオガエルというカエルの卵です。池に覆いかぶさった木の枝に産卵し、産まれたオタマジャクシはそのまま池に落ちる、という仕組みです。
卵塊と、鳴き声は聞こえたんですがモリアオガエル本体は発見できませんでした。緑色の少し大きめのカエルで、とてもカワイイんですが。
⑤コクワガタ、ヨツボシケシキスイ
やはり、夏の定番といえばカブトムシ、クワガタですよね!
今回はお昼だったので、夜行性の彼らにはほとんど出会えなかったんですが、樹液の出ているクヌギの木の陰にコクワガタのペア、オレンジ色の斑点が4つあるヨツボシケシキスイがいました。
⑥イチモンジハムシ
クヌギの幹を歩いていたイチモンジハムシです。小さいしずっと動いていたのでうまくピントを合わせられませんでした。オレンジの胸背に4つの黒い点。一文字というより四つ星、ですよね。
きれいなハムシでした。
⑦アオカナブン
林道際にまた樹液の出ているクヌギの木、発見。
そこにはアオカナブンがいました。これもまたとてもきれいな色で、光の具合によって虹色に見えたりもします。
おっと、コクワガタもいますね(笑)
⑧アリジゴク
乾いた砂の上にすり鉢状ののものが。通称アリジゴクです。すり鉢のそこにはウスバカゲロウの幼虫が潜んでおり、ここに落ちたアリなどよ小さな昆虫を引きずりこみ、その体液を吸います。
この砂ごとガボッと手ですくい、砂の中を探すとアリジゴクの”本体”が姿を現します。とても大きな牙を持った幼虫なんですが今回はやめておきました。
今回の探索で出会ったのではないのですが、一応成虫を載せておきます。
⑨ミドリババヤスデ
ふと足元を見ると、長いワラジムシ?!かと思わせる物体が。いやいや、ワラジムシにしては長すぎるでしょ!
ミドリババヤスデです。
ん~、いろんな生き物がいますねぇ。
➉カシワマイマイの幼虫
最後尾を歩いていたAさんが、
「これは見逃したらだめでしょう!」
と、言う。
戻って見ると、木の幹にケムシが。カシワマイマイの幼虫でした。
かなり大きいんですが、木の幹そっくりに擬態しているのでなかなか見つけにくいケムシなんです。
いやー、完全に見逃していました。。。。
さすがだ。。。。
⑪コガネグモ
昔は住宅街にもよくいたんですが、最近めっきり見なくなりました。コガネグモです。地域での何か環境の変化なのか、全国的に減っているのか。
脚を綺麗に揃え、じっと獲物を待ちます。
とてもきれいなクモですね。
余談ですが子供の頃このコガネグモを少しの間飼育したことがあるんですが、なんと卵を産み、ふ化したすごい数の子グモにビビり、すぐに放したことがあります。
⑫ベニボタル
ベニボタルだと思います。この手の種類は紛らわしいです。画像にはないのですが、本日、よく似たベニカミキリもいました。ベニカミキリ、ベニコメツキ、ベニボタル、アカハネムシ、はとてもよく似た種類です。一説によると、その中で唯一毒を持つベニボタルに擬態しているのだとか。
⑬キベリハムシ
またAさんが目ざとく見つけました。キベリハムシです。キベリハムシは全国でもここ、兵庫県神戸市でしか繁殖していないと言われる超レア種です。といいつつ、僕は知りませんでした(汗)
1900年初め頃、神戸に外来種としてやってきたようですが、在来種に影響すると言われる外来種が多い中、その心配が無いと言われる昆虫だそうです。
サネカズラ(ビナンカズラ)の葉を食草としているのですが、ここにはほんの1〜2本のツルしか確認できませんでした。この僅かやな食草についていたというわけですね。
小さなハムシが多い中、かなり大きめで、まるで宝石のような輝きですね!
⑭ラミーカミキリ
小さいですが、青っぽい体に黒の色分けが美しいラミーカミキリです。
西日本に多く生息し、明治初期頃日本に外来種として移入したようです。
カラムシの葉や茎を食草とし、捕まえようとするとサッと飛んだり、ポロッと落ちたりします。ここには数匹まとまって止まっていました。
⑮ヤマトタマムシ
ついに出ました、ヤマトタマムシです!一般的にはタマムシ、というとこのヤマトタマムシのことを指しますが、実は他にも色々種類はあります。
やはり、ヤマトタマムシは格別です!日本を代表する昆虫のひとつといえますね。しかも、普通種で、大きさも大きい。昆虫に全く詳しくない人でも名前とその姿くらいは知っているのではないでしょうか。ヤマトタマムシはエノキの葉を食べます。大きなエノキの木の上を、しかも結構高いところを速いスピードで飛んでいる事が多く、飛んでいるヤマトタマムシを捕まえるのは至難の業。でも、もちろん、ずっと飛んでいるわけでもなく、低い幹や葉の上に止まっていることもあり、たいてい見つけるのはそういう個体です。
最後にヤマトタマムシで締めくくった今回の里山探検。
とてもとても勉強になりましたし、とても楽しかったです。
なかなかこの歳になると、大人同士で昆虫採集など行かないものですが、こうやって、ごく少数かもしれませんが好き者同士で観察、探検、いいもんです!
他にもチョウやトンボも数多く飛んでいましたが、撮影できませんでした。ちなみにBさんは日本のチョウはすべて網羅しているのだとか。その上、トンボも甲虫も詳しい。僕はその説明に、へぇ〜。ほぉー。な連続でしたね。
⑯その他
木から謎のおがくず
枯れた木の幹から無数の線状のものが。何かの昆虫が侵入した際に出たおがくずのようです。
ヤブキリ
キリギリスの仲間で肉食性です。
普段は木の上に住んでいますがアスファルトの上で見かけました。
エサキモンキツノカメムシを捕食するシオヤアブ
というわけで今回は、里山探検をご紹介いたしました!
みなさんもこれからもっともっと探検に出かけてくださいね!
それでは皆さん、またお会いしましょう!