第67話「デカい!ミヤマカミキリ!と、夜間捜索」

皆さんこんにちは!ヨッしぃです!

今回はミヤマカミキリと夜間捜索で出会った昆虫を、ご紹介します!

撮影2021.7.19

7月のとある夜。

最近お友達になった虫友さんと一緒に、自宅から車で40分ほどの公園に夜間捜索にでかけました。

ここは市の主要駅から徒歩5分圏内にある公園にもかかわらず、かなり広くて、その7割くらいを雑木林が占めるという、なにかいそうでいそうで、たまらない!という公園でした。

虫友さんのホームグランドらしく、子供の頃からここで昆虫採集をやっていたとのこと。

こりゃ心強い!

この公園、昔、昼間に何度か来たことがあるんですが(お花見など)、ちゃんと生き物を探したことがありませんでした。
なので園内の道がほぼわからない。

そして、今回はさらに夜。

で、公園に入った瞬間、

暗っ!!

駅チカの公園とは思えないほどの暗さで、いきなりライトの出番。

良かったー、案内してくれる人がいてε-(´∀`*)ホッ

今回、夜ということで、やはり、お目当てはカブクワ(もちろんカブトムシ、クワガタ)です。

でも他にも何かいそう!

園内に入るや否や、虫友さん、ずんずん先へ進み、この木を見てみてください、次はあの木を、といった具合に次々と案内してくれます。

もうどの木に何がいるか、把握しているとのこと。

他にも樹液の出ている木がいくつもあったんですがその木には目もくれず、といった感じ。  

僕)「え、えーと、こっちの木も見たいんですが、、、、」

虫友)「あー、すみせん、どうぞ見てください(笑)」

そして、わずか3本目の木、たしか、アベマキの木だったと思うんですが、木を見上げた虫友さんが、

はい、いますよー。あ、あそこにもー

と、ライトで照らし出された場所を見るとカブトムシが!しかも、数匹!

更に、その下にはコクワガタが!

やはり見つけるとテンションが上がります!
カブトムシのペアもいました。
コクワガタのオスもいました。
こちらはコクワガタのメスです。

「いったい、この1本の木に何匹いるんだー!?
ここ、駅前の公園だぞー(笑)」
ちょっと僕の今までの経験ではありえいえないくらいにカブクワがいる!しかも都会の主要駅前!
だいたいカブトムシやクワガタを探しに行くときは、町から少し離れた暗くて静かな山間部を目指すと決まっているんです、僕的には(笑)

でもここのように、条件さえそろえば街中だろうと、駅前だろうと、いるということですね!

いやー、しかし。やはり、いくつになってもカブトムシ、クワガタを見つけたときの喜びは変わりませんね。いや、むしろ喜びは強くなってるかも(笑)

でも不思議なことに、樹液の出ている木は他にも色々あるのに、いない木には全くいない、いる木にはたくさんいる、という具合に、差がはっきりしてるんですね。
どれも同じように見える樹液でも、何かが微妙に違うんでしょうか。彼らにしかわからない何かが。

そして、ぐるりと木の周りを回ってみると、

「お!デカいカミキリ!」

思わずデカいカミキリ、と言ってしまいましたが、そうです、それこそミヤマカミキリ

日本最大のカミキリムシです。

背中に細かいうぶ毛がはえているのが特徴です。

迫力満点!

見たのは2回目?かな、多分。

かなりのド迫力です!

しかも、今日だけで6匹ほど。

今まで1回しか見たことのなかったのに。

これもやっぱり、いるところにはいる、というやつなんでしょうかね(-_-)

最初はカブクワの発見に喜んでいましたが、その後、次々とカブクワが発見され、もうそれが「普通」になってしまい、代わりに、ミヤマカミキリの発見に喜ぶ、わたくしヨッしぃなのでした。なんと贅沢な!!

あと、その時はミヤマカミキリだと思っていたんですが、後で画像を確認すると、ウスバカミキリもいました!
ウスバカミキリもミヤマカミキリと同じくらい大きなカミキリです。

画像で確認すると、うぶ毛がなく、触覚の節が大きい。ウスバカミキリが写っていました。

この公園内には樹液の染み出た木が何本もありました。
おそらく、このカミキリたちが幹に傷をつけているんでしょう。
その傷から染み出た樹液を求めてカブトムシやクワガタ、ガやチョウもやってくる。
うん、うん、なるほど。

あとはガの仲間のキシタバ、ちょっと種類のわからないガのメス(羽が退化しているのでめすであることは間違いない)、そして画像にはないんですがベニスズメの吸蜜シーンも見れました。
他にも、マムシヤマカガシヒバカリ、アオダイショウといった爬虫類や、カエルなどの両生類もいるんだとか。

外敵が近づくと羽の下の鮮やかな色を見せて威嚇します。

羽が退化しています。何かのガのメスです。

日中もまた様々な昆虫が見られるということなので、次回はお昼頃に来てみようかな、と思っています。

このように、遠い山奥に行かずとも案外身近なところに、意外な昆虫や生き物が生息していることもあります。
もしかしているかもしれない、という疑い(?)の気持ちを持って一度近所の公園や林を散策するのもいいかもしれませんよ!
意外な生き物が発見されるかもしれませんね(*^▽^*)

〈ミヤマカミキリのまとめ〉

○大きさ:32〜57ミリ
○出現時期:5〜8学校
○食性:樹液、
○分布:北海道、本州、四国、九州
○生息環境:平地〜丘陵地帯
○その他:夜街灯などの光にも集まる、日本最大級のカミキリムシ、背中に細かいうぶ毛がある

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