第68話「タガメを捕まえた!2021」

皆さんこんにちは、ヨッしぃです!

今回はタガメをご紹介いたします。

2021.9.10撮影

タガメという生き物をご存じでしょうか。タガメというのは池や水田などの水中にすむ肉食昆虫です。
お尻の先の呼吸管を水面から出し、水中の小魚やカエルなどを鎌状の大きな前足で捕らえ、体液を溶かしながら吸ってゆくという
まさに水中のギャングともいわれる昆虫です。
春先に孵化した幼虫は夏から秋にかけて立派な成虫となり、そのまま成虫で越冬し、翌年の春産卵しその年の秋から冬にかけて死んでゆきます。飼育下では2回成虫越冬する個体も見られますが、自然下では越冬は1回だけになります。大きさは大きいものになると6.5センチ程になり、外見もいかにも強そうな姿です。



しかし、農薬の影響や、生息環境に左右されやすい一面があり、今や環境省レッドデータでは絶滅危惧BⅡ類に分類されています。

なので、そんじょそこらの池や水田で容易に見かけることなどはなく、全国でも限られた場所と地域にのみ生息する貴重な昆虫となってしまいました。過去形で話しているということは、そうです、昔は普通にいたんです。まぁもっとも、僕の生まれる前の話なので、いたそうです、と言ったほうがいいのかな。

ただし、2020年の春に法律が改定され、タガメの譲渡、販売が禁止されました。これにより販売目的の乱獲がなくなり、また、以前使われていた強い農薬も近年は少ないということらしいので、これから全国的には数が回復していくのではないかと思っています。とはいえ、劇的に増加することはないと思いますが。。。。。
ちなみに、自分で捕まえて、自分で飼育するだけなら法律上問題ありません。

今回は、そんな貴重なタガメに出会いました!!

基本的には当ブログでは、偶然出会った身近な生き物、を主な題材としていますが、今回ばかりは完っ全に!狙って見つけました(笑)

結論から言うと、とある川で1匹だけ見つけました。だけ、といってもこの1匹がどれほど貴重なものかということはお判りいただけるかと思いますが。

実は、この場所で、昨年もタガメを見つけたんです。
昨年は本当に偶然この場所を見つけ、なにかいないかな、と水網をガサガサしていたら入った!、という感じでした。しかも4匹ですよ~!(第2話「まさかまさかの、タガメ!!」
その時は、うち3匹をリリースし、1匹だけ同行した知り合いの子供が持ち帰りました(1か月後同じ場所にリリース)。

さすがに4匹もいるとなると、必ずこの地で繁殖しているはず、と思い、今回1年ぶりに訪れてみたわけです。

そしたら、やはりいましたね、タガメ!大きなメスでした。
もう確実にここで繁殖しているんだと思います。

ほかにも、ミズカマキリコオニヤンマのヤゴヒメミズカマキリ、そしてオヤニラミ(絶滅危惧Ⅰ)、イシガメ(準絶滅危惧)の赤ちゃんなども捕まえました。

他にミズカマキリ、コオニヤンマのヤゴ

タガメの背中に乗るミズカマキリ

大きさ比べ。大きいのがミズカマキリ、小さいのが子供。ではなく!!
ヒメミズカマキリ。

イシガメの赤ちゃん

これまた希少種、オヤニラミ

希少な生き物の宝庫のような川。

いつまでもこのままで残っていてほしいと心より願います。

ちなみに今回タガメはその場でリリースいたしました。

というわけで、今回は貴重なタガメをご紹介いたしました。

それではまたお会いしましょう!

この時の動画をYou Tubeにて公開しています!
ぜひご覧ください!
https://youtu.be/RFEkJyNQMOI

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