第23話「ひっそり公園シリーズ① 〜ひっそり公園と、トゲナナフシ〜」

こんにちは!ヨッしぃです!

最近めっきり昆虫が減りましたね。。。。

そりゃそうですよね、もう、12月に突入ですものね。

①ひっそり公園
②ヒナカマキリを求め有馬温泉駅へ
③トゲナナフシがいた!
④これが今回のひっそり公園だ!

①ひっそり公園

というわけで、今回は、生き物を少し離れて「公園」をご紹介します。

公園???

なぜに公園?

となりますよね。

公園といっても、いろいろあります。近所の公園、広いグランドがある公園、大きなアスレチックがある総合公園。

どの公園もそれぞれ魅力があり、特に子供達には欠かせない遊び場であると思います。

こちらは比較的人の多い、住宅街の公園です

しかし、このシリーズに登場する公園は、そんな中でも、ほとんど利用する人もいない、まるで忘れられたかのように寂れてしまった公園です。

生き物を探しに新しい土地を散策していると、

あれ?こんなところに公園が

と言うことがちょくちょくあります。

子供の姿はもちろん、誰も人がいない、まるで時が止まってしまったかのような静かな公園。

いや、何年か前まではたくさんの子供達が遊んでいたけれど、その子どもたちも大きくなり、やがてその地域に子供も少なくなり寂れてしまったのかもしれません。

そんな想いを馳せながらゆっくり公園の中を歩くと、ベンチや遊具、あずま屋、そのひとつひとつが、誰かの幼少時代の思い出の中にしっかりと刻み込まれているんだろうかと、心にしみる切なさを感じます。時の流れが切なく儚い、そんな公園を「ひっそり公園」と呼ぶことにしました。

また、そういう公園は、人の出入りも少なく、意外に生き物たちのすみかになっていることも多く、足場もよく見通しもよく、それでいて生き物も多い、僕みたいなチョイ虫探しをする人間にとっては好都合だったりもします(^・^)

このシリーズはそういった「ひっそり」した公園のご紹介と、もしそこで生き物に出会ったならばその生き物達もご紹介をしたいと思います。

皆さんの近くにもひっそり公園ありませんか?

普段気にもとめないような小さな公園や寂れた公園も、誰かにとっていろんな思い出がつまった特別な場所かもしれません。

少し足を止めて感じてみてください。

そして、生き物も探してみてください(^^)

②ヒナカマキリを求め有馬温泉駅へ

説明が長くなりましたが、1つ目のひっそり公園をご紹介していきたいと思います。。

まずは1回目にして強烈なひっそり度(?)を叩き出したのは、兵庫県神戸市北区にある、ロープウェイ「有馬温泉駅」近くの公園です。
ここは、兵庫県は神戸市にそびえる、六甲山の北側の麓になります。そして、駅の名前からもお分かりのように、日本三大名湯にも数えられる有馬温泉のすぐ近くです。

しかし公園の名前はありません

多分。


見たところ公園の名前を示す立て看板も園名石もありませんでした。
さらに、Googleの地図にも載っていませんでした。

地図にも載っていない公園とは。。。。!

そこは駅の脇から登山道へ入ってすぐにある小さな公園です。

ここは

ヤバいです(僕的には)。

もう、何十年ひっそりしているのか。
公園が山に飲み込まれていくちょうどその過程、といった感じです。
ここは六甲山の北側のふもとに位置し、とても自然豊かな森の中。こんなところで遊ぶ子供がいるのか?なぜ、ここに公園を作ったのか、という謎も残る公園です。

なぜこんな所にある公園を知っているのかと言いますと、今から約2年前、ヒナカマキリを探しに出かけたときに偶然見つけた公園なんです。

話はそれますが、ヒナカマキリは森の中の落ち葉の上や葉の下に生息する、とても小さなカマキリの仲間で、見つけるのがとても難しい種類なんですが、この周辺で見た、という情報があったのでやってきたんです。結局、いまだ見つけたことはないんですが。。。。

③トゲナナフシがいた!

そうそう、その時見つけたのがトゲナナフシです!

こちら、分かりますか?ちょっと写りが悪くて申し訳ないんですが、画面中央の枝のような虫ですね。
これがトゲナナフシです。

茶色い枝にバラのトゲがあるような体ですね。

ちなみにこのトゲは触ってもいたくありませんのでご安心を!

ヒナカマキリもトゲナナフシも、日のあまり当たらない森の中に生息し、生活圏がよく似ています。ということはヒナカマキリも。。。。

トゲナナフシについてはまた別の機会にご紹介させて頂く予定ですのでお楽しみに!♪

④これが今回のひっそり公園だ!

この時はまだ自分の中に「ひっそり公園」という定義が確立しておらず、また、この先ブログに載せるなんて考えてもなかったので、写真があまりないんですが、それでも、何か心に感じるものがあったので何枚かは写真に収めていました。

ようやく公園の写真です(;’∀’)

まずはこちら。公園の入り口(入口らしい入り口もないんですが)側から撮った写真です。

どうですか!?このひっそり具合!うっそうと覆い茂る周りの木々、降り積もった大量の落ち葉、滑り台の塗装の剥がれ具合。。。。

滑り台の前に回ってみると。。。。。

そしてここにも大量の落ち葉が。いかに誰も滑っていないかが分かると思います。台のステンレスもすでに輝きを失ってしまってます。これは相当な月日の間使われていないに違いない。

そして、ブランコ。これまた、かなりのもんですね。。。。
よく使われているブランコは、地面の足が付くあたりが掘れてくぼんでいると思います。雨上がりの日なんかそこに水が溜まってしまい、水がなくなるまで遊べない、なんて経験をした方も多いと思います。
しかし、このブランコにはほとんど、そのくぼみがない。さらに、ブランコの足元にこんなに草が生えるなんてことありますか!?これは、ここがそれだけ使われていない、ということですよね。
うーん、チェーンの耐久性も気になるところです。。。。

ブランコ側から滑り台と入口方面を見るとこんな感じです。写真の奥に見える階段を下りてくるとこの公園なんですが、公園に入らず、さらに右側に降りてゆくとまた別の階段があり、登山道に続いているようでした。なので、この付近を訪れる人といえば、登山やハイキングをする人たちだけといっても良いと思います。近くに民家もないですしね。


そして極めつけがこの。。。。なんですか、これは。倒木ですか!?

と言いたくなるような、そうです、木のベンチですね(笑)
ベンチの上にコケや何かの植物やらが自生してます!もうここまでくると、ちょっと芸術の域かもしれません!なかなかそう簡単にはこんなふうにはなりませんよぉ?この公園がいかに使われることなく、静かに、ひっそりしているかを物語っていますよね。

でもなんか、このベンチが一番僕の心にグッと突き刺さりました。

『いったい今まで何人の人がこのベンチに座ったのだろう。
そして、いったいどのくらい前からこのベンチに人が座っていないんだろう。』

じっと想いを巡らせると、なんだかとても切ない気持ちになってきます。

そう、これがひっそり公園の魅力なんです!

また、機会があればこの公園に行ってみたいんですが(名湯、有馬温泉目当でなくこの公園目当^^;)。

もうあれから二年。果たしてまだこの公園はあるんでしょうか。

もしかすると、周辺の管理者が封鎖してしまっている可能性もあります。これだけ風化してると。

あー、なんか、無性に行きたくなってきた!

ヒナカマキリもリベンジしたいですし!

もし、また行くことがあれば、現状を報告させて頂きます。

というわけで、本日はひっそり公園第一弾、「有馬温泉駅近くの公園」と、トゲナナフシをご紹介いたしました。

では、またお会いしましょう!

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