第24話「え、新種?!ノコバゼムカデ」

こんにちは!ヨッしぃです! 

今日ご紹介するのは、なんと、ムカデです。ムカデというだけでパソコンの✗を押しちゃいそうになりますか(笑)

まぁ、そう言わず、少しだけお付き合いください!

①なんだこのムカデはっ!!
②もしかして新種!?
③ムカデの正体!!

①なんだこのムカデはっ!!

それは、世間が新型コロナウィルスの「第一波」に翻弄されていた、2020年5月のこと。

気軽に外出できない日々、子供たちは学校が臨時休校、そんな中、出かけられるといえば近場の山くらい。
その日、子供達と山散策を楽しみ、その帰路の途中、前を歩く子供が

わっ!ムカデ!

と、叫んでいます。

ムカデぐらいなんじゃい!
どうせ小さな赤ちゃんムカデでしょ♪

と思いながら近寄る。
すると。。。

ん?ん、ん〜??

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以下にムカデの画像が現れます!

苦手な方は今回に限り退出を許可します!(笑)

今回だけですよ!

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ゴム製の作り物ではありませんよ!

今まで見たことの無いムカデが道路脇にいるではあーりませんか!

今まで何度もムカデは見たことがあります。だいたい見かけるのはトビズムカデという種類で、庭先にいたり、夜カブトやクワガタ探しに行くとクヌギの木にいたり、たまに家の中にも出没する、体が黒っぽくて脚が赤っぽいやつですね。

でも、これ、違うんです。体が!?
脚もストライプ入っててなんだかオシャレ!(•ө•)♡

んー、いつもならムカデはスルーするーん(._.)ですが、今回はなんとなく気になるゾ。。。。
写真を撮ったあと、道路脇の溝に逃げていったので一旦帰り始めたんですが、やっぱり気になって、また戻って捕獲してしまいました( ̄ー ̄)ニヤリ

捕まえてどうするか。とりあえず手持ちの水槽に入れてお持ち帰り。

②もしかして新種!?

しかし、このムカデさん。どう見ても地元のお方ではない。

図鑑で調べてもわからない。そもそもムカデの図鑑なんて持ってない。インターネットでも調べても、該当するようなムカデがいない。
今までムカデをインターネットで調べたことがなかったので知らなかったんですが、だいたいヒットするのはムカデ駆除、の話。そうですよね、ムカデを調べたい人って、だいたい駆除目的ですよね。
結局、いくつかムカデの種類は載ってたんですが、どれもこれも、よく見るムカデの事ばかり。

これはもしや、新種では!?!?

これは大変だ!どこに連絡したらいい?新聞社か?それともテレビ局!?

どんな名前にしよう、やはり発見者の名前をつける?じゃあ子供の名前かよ。。。。
それとも土地の名前?見た目から命名。。。?

妄想は膨らむ。

しかし、どんなにキレイでもやはりムカデ。こんなのが部屋の中に逃げ出しでもしたら、それこそ駆除業者調べないと!

シャレにならん!

というわけで、うちにある水槽の中で一番高性能タイプの厳重にフタを閉められる水槽にお入り頂きました。

拾ってきたムカデを飼育している人が、今現在日本で何人くらいいるのだろう。。。。など考えながら。

エサは何を食べるんだ?とりあえず生の鶏肉を与えてみます。しかし一度だけ食べているのを見ただけで、それからは全く食べる気配がありません。それでも肉と、水だけは切らさないようにし、飼育して数日が経ちました。

③ムカデの正体!!

そして、ついにメールで問い合わせました。兵庫県立人と自然の博物館、通称ヒトハク!。
あ、ここが一番近い博物館なんです。

すると、かなり早いタイミングで返事が。

どうやら、このムカデ、

ノコバゼムカデというらしいんです。

ノコ。。。バゼムカデ??
聞いたことも無い名前に戸惑いました。いったいどこで区切って発音すればいいんだ!!(そこ?)

ノコバゼムカデ、鋸刃背(のこばぜ)と書くそうです。ノコギリのような刃が背中にある?ということでしょうか。
それより、この、特徴的な美しいカラーを名前に入れたら良かったのに、と、今でも思ってます。パープルなんとか、とか、ヴァイオレットほにゃらが、とか、ゼブラ○○、▽△ストライプ、とか。
でなければ、ノコバ · ゼ · ムカデとか。
レ·ミゼラブル、みたいでかっこいいじゃない♪

すみません、他に写真がなくて、最初のを使いまわしてます

そして、驚きなのはこのムカデ、本来は南西諸島に住むムカデだそうです。毒性は弱めで、沖縄などでは普通に見られる種だそうです。
それが、人為的に移動し、関西や関東の一部に生息が確認されているのだそう。
いわゆる、国内外来種、というやつですね。
少し前に話題になったヒアリセアカコケグモなどと同じように、船の荷物等と一緒にやってきたのでしょうか。
博物館の人の話では、兵庫県(僕の居住地は兵庫県です)での発見は非常に珍しい、とのこと。捕まえた日と場所を記録しておくことをオススメされました。

ノコバゼムカデに遭遇した場所です。溝から這い出てきました。


でも、ほとんどの人は見かけてもなんとも思わないだけで、じつはかなり生息域を広げているんじゃあないかなと思います。だって、そんな空も飛べないムカデがたった1匹だけでこんな住宅地にいるはずないですよね。1匹だけ海の方からはるばる来たとは思えません。それこそ誰も意識してないだけで、おそらくすでに生息域を広げ、この地で繁殖していると、僕は思っています。
まあ、このムカデの性格が影にひっそり隠れるタイプのようで、人の目に触れる機会も少ないというのも、あまり見つかっていない理由の一つかもしれませんね。本来南方系のムカデが関西で繁殖できるのか、という疑問もありますが、生き物たちの生活順応力は想像以上です。実際このように、暖かい地方の生き物が北方で繁殖している例も少なくありませんからね。やはり地球温暖化の影響もあるんでしょうか。。。。

でも、まあ、やっぱり、ムカデですからねぇ。。。。

これがヘラクレスオオカブトが繁殖してるかも!?なんてことなら我先に捜索するところですが、あえてノコバゼムカデを探しにはかないですね。。。。

ムカデの研究をしているか、よっぽどのムカデマニアでないとね。

このノコバゼムカデはアリやダンゴムシ、などなんでも食べ、丈夫で、乾燥や絶食にも強く毒も弱い上、比較的穏和な性格で、トビズムカデのように人に襲いかかることも少ないので、もし、皆さんも見つけることがあれば、飼育してみてはどうでしょう?!?!とはいえ、弱いとはいえ毒と鋭いアゴを持つムカデの仲間には変わりないので脱走と返り討ちに会うことだけは気をつけてくださいね!

と、いうわけで、今回は、本当に偶然出会った、この珍しいノコバゼムカデ、のご紹介でした。

生き物との出会いは突然訪れます♪

皆さんにも良き出会いがありますように!

またお会いしましょう!

第24話「え、新種?!ノコバゼムカデ」” に対して2件のコメントがあります。

  1. rndfrg より:

    続けます。
    ここにはyahoo知恵袋で、ノコバゼムカデとあったので調べているうちにこちらに参りました。
    私はこのムカデをずっとアオズムカデだと思っていました。
    でも違うのですね。
    ちなみにこのムカデ私がここに住むようになってからずっといます。
    そしてこんな都会にムカデがいるとはと驚いていたのですが、それを知り合いに言うと、30年近く前から海沿い(台風が来ると必ず潮風で、ざらざらになりそうな位海沿い)に引っ越したその家にムカデがいたという事で、恐らく同種だろうと判断しています。(今度いつから見たか聞いてみたいと思います。)
    沖縄等にいる事からも塩にも負けそうにない感じからも…。

    また、今年も実は家の中でも、2回(死骸)見ています。
    私のところのノコバゼムカデはもっとスレンダーでもっと青く、どちらかと言うとキレイでいわゆるムカデの凶悪感がありませんが、ムカデには変わりはないので注意しているところ、このサイトにたどり着きました。
    こちらでも画像を上げたかったのですが、そのようなものがないのでコメントのみさせていただき、情報共有したく思います。

    このいわゆる外来種の繁殖をどう食い止めればいいか分かりません。
    昔はこんなもの見た事ないものが沢山います。
    こんなに自然の近くに住んでいなかったからかも知れませんが。
    アリに擬態するクモもいました。初めて見て驚きました。アリだけど、アリではない様に思えたために。
    ムカデはゴキブリなどを追って家に入ってくると聞くので、ゴキブリの色々を設置しますが、ゴキブリは家のなかでは全く見ませんが、外には沢山います。
    ウシガエルも、ムカデをエサとしなければ、メダカは、全く食べた気にならないだろうし、タニシを食べる様子はなかったので。
    何年か前の大晦日に、5cm満たない元真っ白系の薄汚れたハムスターを道端で見たので、ウシガエルはそういう物をエサにしているとも思っています。
    ちなみに2年前にはキリギリスの大量発生で、菊が枯れ、
    3年くらい前までは、ビオトープにアシナガバチ(と思われる)が水を取りに来ていたのが止み(恐らく巣を除去されたのではないかと思う。)、
    今年は、そのビオトープにカラスが水を飲みに来ている様子。
    私は一体何を育てているのだろうと、不安と言うか、コンセプトは何なのか、共存とは何か、外と家の中の境目など、考えさせられます。

    1. rndfrg様
      本来南方系の動植物の生息域が徐々に北上していることは珍しくありません。陸上に限らず海中でもしかりです。これだけ交通手段が発達し、地球の温暖化が進めばはっきり言って手の打ちようがないのではないでしょうか。ノコバゼムカデは臆病であまり人目につかないので、もうすでにかなり広範囲に生息しているものと思われます。いろいろなところで自然のバランスが崩れ始めているということでしょう。

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