第6話「こんなとこにも、コクワガタ!」
こんにちは!ヨッしぃです!
今回は、クワガタムシの仲間、コクワガタを見つけたお話です。
コクワガタという種類は、その名の通り、小型のクワガタムシになります。でも、それより小さなクワガタも何種類かいるのに、なんでこの種がコクワガタ、という名前になったんでしょう。なかには5センチを超えるくらいの大きなコクワガタ(ややこしい)もいます。
それはさておき、このコクワガタ(以下コクワ)という種類は、全国で最もよく見かけるクワガタムシになります。
①意外に近くの公園にも
②絶対いる!と信じて
③いるところにはいる!
④コクワガタとは
⑤クワガタに挟まれたら!
①意外に近くの公園にも
そう、今年の初夏に見つけたのは、普通の公園でした。
いやいやー、いくらよく見かけると言っても、まさか、隣の、普通の公園にもいたとは!
小さなクワガタといえども形も立派だし、やっぱり見つけるとテンションの上がるコクワ。
クワガタと言えば、ある程度山の近くの、樹液の出ている木を探さないといけない、と思っていたんですが、この公園、山と隣接もしてないし、元々の自然も森も無い。木はあるけれど全部人工的に植えられたヤマモモやサクラ,クスノキといった数種類の木しかないんです。
しかし、その数種類の木の中に、なんとコクワの好きな木があったんですねー。
それはウバメガシという木です。
いかにもカブトやクワガタのいそうなクヌギやコナラではなく、一見、見過ごしてしまいそうな、普通の公園の木(笑)です。
②絶対いる!と信じて
実は、何年か前にこの公園でクワガタを見つけたと言う話を聞いていたので、もしかしてまだいるのかましれない、と言うことで、半信半疑、いや、ほとんど「疑」でしたが、子供と一緒に探しに出掛けました。
そして、ライトを持って探しているの子供の後ろを、とりあえずついて歩いていました。
真夏の夜の公園って、意外といろいろな生き物がいるんですよ。ヤモリ、ゴミムシダマシ、ムカデ、ヤブキリ、セミの羽化、そして、ゴキブリも。
で、何箇所かの木に樹液が出ているところを見つけました。そこには何匹かのカナブンもいました。カナブンもクワガタと同じく、樹液の木に集まる昆虫です。しかし、クワガタの姿はありません。
そのうち、これ以上向こうには木が無い、という、公園の端まで来たとき、子供が、ある木の根本を照らして言ったんです。
「いた」(意外なほど冷静)
「へ?マジ?」
「いた?クワガタ?」
僕も近づきライトを照らすと、正真正銘のクワガタ、コクワのオスがいるではあーりませんか!
「うぉー!」
子供より大人の僕の方が一気にテンションマックスに達したのは言うまでもなく(笑)
これはもう、「いる!」と信じて探し続けたこどもの勝利でした。
最初の投稿「はじめまして!生き物大好きヨッしぃです!」でも述べましたが、何事も、必ずいる、と信じて探すことが大事、と言うことです。
さらに、その3日後、同じ木の、全く同じ場所で、今度はコクワのメスを見つけました。
もう、これは偶然ではない、と。
あらためて、そのコクワがいた場所を見たんですが、ほんのわずかに樹液が出ているくらいなんです。それよりたくさん樹液の出ていた木は他にもあったのに。
でも、そこに2匹のコクワがいた。いや、逆にそこにしかいなかった。
同じ種類の木でも、何か違うんですかねー。味?匂い?
これが僕たち人間にはわからない、生き物の不思議なのかもしれませんね。
③いるところにはいる!
そしてまた別の日なんですが、その公園から数百メーター離れた別の公園の木に、コクワガタが大量にいるという情報をパパ友から聞き、見に行くと。
なんと、そこには目を疑うような光景が!珍○景登録なるか!?
目視できるだけでオスメス合わせて10数匹!
ライトの届かない木の上にはもっと居るかもしれない。
しかも、カブトムシのメスまでいたという!
まぁ、ここは、少し山に隣接してはいるので、可能性はあるといえばあるんでしょうが、でも、ここも、いたって普通の公園です。とうていカブトやクワガタがいそうなところではありません。そして、今度はシラカシの木です。この木も公園に植えられたフツーの木です。一般的にはやはりカブクワっぽくない木です。でも、いるところにはいるんですね。。。。
なんだか、今まで自分が持っていた常識というか、固定観念が崩壊した瞬間でもありました。
皆さんもクワガタ探しに行くことがあるかも知れませんが、まず、地元のなんてことない公園も探してみてください。ある程度近くに山があったり、公園にクヌギ、コナラ、アラカシ、シラカシ、ウバメガシの木があるならなおさらです。
あと、イチョウ、アカメガシワ、の木も要チェックです。植樹された木でも構いません。意外に、すぐ近くにいる可能性はあります!
あ、そうそう、カブトムシやクワガタは夜行性なので夜探しに出かけることが多いと思いますが、できれば昼間のうちに樹液が出ている木を探しておいてください。いくら良さげな木があっても樹液が出ていなければ集まってきません。なかなか夜いきなり木や樹液を探すのは難しいです。昼間におおよその目星をつけていれば現場に直行!できますし、時間のロスもふせげます。あと、初めて行く場所であれば、崖や沼地、などの危険個所も「下見」をしておいてください。
そして、一匹いると、他にも何匹かいる可能性が高まります。その樹液の匂いや味は、そのクワガタだけではなく他のクワガタも好みなんです!だからそこに集まってくるんです。
ただ、こういう公園などにいるクワガタはやはりコクワが多いでしょうね。その他のノコギリクワガタ、ミヤマクワガタ、ヒラタクワガタ等の種類になるとやはり少し山があるところに行かないとなかなか出会えるチャンスが少ないかも知れません。
またそれらの種類のクワガタについても今度ご紹介したいと思っています。
④コクワガタとは
コクワは成虫で越冬します。自然下では一度、飼育下ではニ度越冬することも。
オスの方が大きくなりますが、17〜52ミリと非常に個体差があります。小さいオスは顎も小さく、少し前まではこの小さなオスは、別種だと考えられていたほどです。メスは25〜35ミリ程度になり、顎の大きさは小さいですが挟まれると耐え難い痛みで、大人でも泣きます(泣)
⑤クワガタに挟まれたら!
そうそう、ちなみに、クワガタに挟まれたときの対処法ですが、無理に離そうとするとますます顎の力が強まり逆効果です。大顎のクワガタなら、別の人に顎を開いてもらうというのもできなくはないですが、下手をすると顎を折ってしまったり、死なせてしまったりする可能性があるのでおすすめできません。メスならそもそも顎が小さいのでそんなこともできないですしね。
1番の対処法は、ズバリ、『水につける』、です。これで一発です。
すぐに離してくれるのでクワガタが溺死することもありませんし、ダメージも全くありません!
というわけで、今回はコクワガタについてのご紹介でした。
では、またお会いしましょう!