第50話「真紅に黒い斑紋、ホシベニカミキリ」
みなさんこんにちは!ヨッしぃです!
今回はホシベニカミキリです!
自宅のすぐ隣は公園です。かなり広い公園でアップダウンや植樹、草もあり、それなりに生き物はいます。
でも、直接山や森とはつながっでいない住宅地の真ん中にある公園なのでので生き物の生息は限定的です。
しかし数百メートル先には昔ながらの、住宅地開発を逃れた山林があるのでそこから飛来する生き物もいるとは思われます。
さて、今回はそんな環境の公園の植木で見つけたホシベニカミキリです!
まあ、見つけたのは僕ではなく近所の知り合いの子供なんてすが。。。。
「こんなんおった」
と、差し出された手の甲に真紅に黒い斑点のあるカミキリムシが乗っていました。
「うわおっ!」
と、言ったような気がします(笑)
これはホシベニカミキリ!ひと目見て判断できるそのインパクトのある体の色、見間違えるはずがありません。
とはいうものの、実際にホシベニカミキリを見たのは初めてでした。
なにげなく図鑑をペラペラッとめくっていると、たいがい目に入る派手なカミキリ、それがホシベニカミキリでした。一度見てみたいと思っていたそのカミキリがまさか自宅から徒歩1分の住宅街の公園にいたとは!
カミキリムシの仲間は飛びます。飛翔能力も高く、直線的ですがよく飛びます。チョウや、トンボのように捕まえようとするとパッと飛び立つほどの俊敏さはありませんが、枝先など行く先が無くなったときなどはサッと羽を広げて飛んでゆきます。
なので、どこからか飛んでこの公園にたどり着いたとしても不思議ではないんですが、このカラーリングのカミキリです!興奮しないはずありません!
ホシベニカミキリは成虫も幼虫もタブノキに集まります。幼虫はタブノキの幹の中に、成虫はタブノキの葉を食べるそうです。
タブノキは街路樹や公園にも植樹されていることがあり、この公園にも植えられているのかもしれませんが、それらの害虫としても知られているそうです。場所によっては大量に発生し、タブノキを枯らしてしまうこともあるんだとか。
んー、とてもキレイなカミキリで、見れたことに興奮してしまいましたが、害虫となればちょっと微妙ですね。でも、害虫なんて定義は人間が勝手に作った身勝手な言葉です。本来生き物の存在に害なんてありませんからね。強いて言うなら害は人間でしょう。
〈ホシベニカミキリのまとめ〉
○大きさ:20〜25ミリ
○成虫出現時期:5-8月頃
○分布:北海道・本州・四国・九州
○生息地:照葉樹林、街路樹や公園などのタブノキ
○食性:幼虫はタブノキなどの幹、成虫はそれらの新芽
○その他特徴:なんといっても、真紅のボディに黒い斑点の中〜大型のカミキリムシで一度見たら忘れられないほどのインパクト。
というわけで、今回は本当に身近で見つけたホシベニカミキリをご紹介しました。これからの季節は色々な生き物に出会うチャンスが増えてくるので油断なりませんね(笑)
ではまたお会いしましょう!