第49話「木の皮?コミミズク」
みなさんこんにちは!ヨッしぃです。
今回はコミミズクに出会ったので紹介したいと思います。
まずはじめに、コミミズク、というワードでネット検索すると、鳥の「コミミズク」がヒットするのではないでしょうか。
あのフクロウのような鳥です。皆さんの中にも一度は聞いたか、写真で見たことがある方がいるかもしれません。
ちなみに、コミミズクのように耳(実際は耳ではない)がピョンっとついている鳥を総称してミミズクと呼びますが、
昆虫界にはミミズクという昆虫もいて(第12話「ネズミみたいな虫、ミミズク!」)、それより小さい昆虫だからコミミズクと名付けられたようです。
非常にややこしいですね。
で、いつもの近所の手すりです。今日も巡回、巡回!
すると、ふと。
不自然に止まる小さな物体を発見。
「手すりのサビ?」
「鳥のフン?」
「木の皮?」
いやいや、これは紛れもなく昆虫!
コミミズク!
これはすごい!!
先述したミミズクを、以前見つけたことがあります(第12話「ネズミみたいな虫、ミミズク!」)
その時にミミズクに似たコミミズクという種類がいることを知り、ぜひこちらも会ってみたいと思っていましたが、画像などを見るとミミズク同様、見た目が本物の木の皮のような昆虫で、いざ見つけようにもこれは無理かな。。。。と、半ばあきらめていたんです。
で、もし運よく出会えるとすれば、ミミズクの時同様に、人工物に止まっている時しかない、と確信していました。
そして、今回、やはり!人工物の、いつもの手すりの上にいるところを発見しました!(第29話「手すりの虫」、第41話「春の手すりの虫」)
巧妙に擬態する昆虫は数多くいますが、コミミズクもかなりの達人ですね。
コミミズクは木の汁などを吸って生きています。カメムシやヨコバイ仲間で針のような口を木の幹に突き刺し、木の養分を吸っています。なので、木の幹に完全に擬態する昆虫なのです。
大きさが小さいというのもありますが、こんなのが普通に木の幹に止まっていても気づく人間なんていないんじゃないでしょうか(笑)
手に乗せ、体の裏側を撮影した後指先に乗せたとたん、ピンっと、弾けるようにどこかに飛んでいってしまいました。
ヨコバイの仲間もそうなんですが、同じようにすごい跳躍力で、どの方向に飛んだか分からないほどのスピードで、一瞬にしていなくなってしまいました。
写真撮っといてよかった〜
〈コミミズクのまとめ〉
○大きさ:9-13mm
○成虫出現時期:4-11月(幼虫で越冬)
○分布:本州・四国・九州
〇生息地:雑木林
○食性:木の汁
○平べったく木の皮に擬態、ジャンプ力がある
というわけで、今回はコミミズクをご紹介しました。
ではまたお会いしましょう!