第51話「羽の後ろに白い帯、アトジロサビカミキリ」

みなさんこんにちは!ヨッしぃです!

今回はアトジロサビカミキリをご紹介します。

2021.6.3

いつもチョイ散策する近所の山際に歩道があります。住宅街の外れで、ちょうど住宅街と元々あった山林の堺、といったところでしょうか。なので、この歩道の、特に手すりによく生き物が現れます(第29話「手すりの虫」第41話「春の手すりの虫」)。

これまでも何種類もの生き物をこの手すりで見つけてきました。
もちろん、手すりという人工物に止まる生き物は見つけやすい、とも言えます。でも、何故か手すりの上に昆虫はよくいるんです。

今日も手すりを中心にチェックしながら歩いていました。

そして、もう数メートル前から

「おや?なにかいるな」

と気づいていました。

近づくと、やはり。昆虫です。カミキリムシのようです。
後ろ羽の後ろのほうに白い帯のようなものが見えます。

これは、アトジロサビカミキリ

大人の親指との大きさ比較です。

こちらは大人の人差し指です。




アト(後ろ)にジロ(白い)模様があるサビカミキリの仲間なのでアトジロサビカミキリなのでしょう。
大きさも小さく、人差し指の爪くらいので、色も地味ですが、よく見ると渋いカミキリですね!

どうしても大きな昆虫、きれいな昆虫に目が行きがちになりますが、このように小さくて地味な昆虫のほうがおそらく多いのではないかと思います。


こういった小さな昆虫をじっくり観察するのもいいですね!

アトジロサビカミキリは普通種で、広葉樹の倒木などに集まる習性があるようですが、これが実際木の上でジッとしていたら、はたして見つけられるでしょか。ちょっと自信ありませんね(笑)そう思うと、この、アトジロの白い部分も木の皮や苔などに擬態するための模様なのかもしれません。

枯れ草などに紛れるともう、見分けがつきません


いずれにせよ、手すりにいてくれて良かったですね!これも良き出会いです。

アトジロサビカミキリのまとめ

○大きさ:7〜11ミリ

○成虫出現時期:4-8月頃

○分布:北海道・本州・四国・九州

○生息地:雑木林

○食性:幼虫はブナ科の植物、成虫は倒木や薪などに集まることが多い

○その他特徴:上翅後半に白っぽい帯がある、あまり飛ばす歩くことが多い、林道の手すりの上などでも見かける、普通種。

というわけで、今回はアトジロサビカミキリをご紹介いたしました。では皆さん、またお会いしましょう!

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