第36話「ナナフシ不思議⑥」~ナナフシの捕まえ方~

こんにちは!ヨッしぃです!
今回は、前回の第35話「ナナフシ不思議⑤」~ナナフシの見つけ方~の続きです。めでたくナナフシモドキエダナナフシ(以下ナナフシ)を見つけ、いざ捕まえようとする時注意点を2つご紹介します!

第19話「ナナフシ不思議①〜ナナフシとは〜」、第20話「ナナフシ不思議②〜ニホントビナナフシ〜」、第30話「ナナフシ不思議③~ナナフシモドキの赤ちゃんを見つけた~、第33話「ナナフシ不思議④」~ナナフシモドキの飼育~、第35話「ナナフシ不思議⑤」~ナナフシの見つけ方~

①ナナフシを捕まえるのは簡単?
②ナナフシを捕まえる時の注意点

①ナナフシを捕まえるのは簡単?

まず、ナナフシという昆虫は飛びません

一部、羽のあるナナフシさえ、セミやバッタやのように、すぐ飛んで逃げることはありません

トノサマガエルのように一瞬でジャンプしていなくなる、こともありません!

トカゲのようにあっという間に走り去ってしまう、なんてこともありません!

カマキリのように鋭い釜で指を挟まれる、こともありません!

昆虫の中で最も平和主義といってもいいナナフシ。正直言って、2歳の子供でも捕まえられます(笑)

なのになぜ、捕まえ方、を紹介するのか。

ここまで大げさに書きましたが、実際僕がナナフシを捕まえる時にしてしまった苦い経験があるんです。皆さんにはそんな失敗してほしくないので、参考にしていただければと思います!
せっかく擬態を見破って見つけたんですから確実に捕まえてみてください!

②ナナフシを捕まえる時の注意点

まず1つ目の注意点

なるべく虫網を使う

ナナフシは飛んだりも、跳ねたりも、噛みついたりもしないので十分素手でも捕まえられる昆虫です。
しかし、捕まえようといざ手を伸ばすと危険を察知するのか、”死んだフリ”をすることがあります。
手足を伸ばして硬直させ、今まで掴んでた木や草をいともかんたんに手放し、ポロッと「落下」するんです!落ちたところが開けた地面ならまだいいんですが、そこが深い藪だと、もう見つけられません!

ナナフシモドキが落ちた所がアスファルトでした。えーと、これは。。。。
お腹側ですね。
えーと、これは背中側ですね、わかりにくいなぁ!



草の茂みに落とした一本の枝を探すのを想像してください。かなり手こずるはずです。

死んだふりをしているナナフシモドキです。本当に枝みたいですね(笑)

そして難を逃れたナナフシはサッと歩き出し、すたすた(歩いて)逃げて行きます。
ナナフシは動作こそゆっくりに見えても脚がとても長いので、歩きだすと大股で意外に速いんです。
なので網を使うんです!
でも、バサッと上からかぶせて捕まえるのではなく、網をナナフシの下側に持っていきます。そして反対の手でナナフシをちょっと触ってみます。そしてポロッと落ちたところを網で受け止める、というわけです。落ちるのを前提にした捕り方ですね(^^♪

なるべく網を使いましょう!

②2つ目の注意点

「体や脚をつかまない」

中には、落下せず、そのまま歩いて逃げようとするナナフシもいます。
そんな時、ついつい掴んで捕まえたくなります。しかしナナフシモドキの体はとても柔らかいので潰さないように掴むのがけっこう神経を使います。

さらに、体ではなく、誤って脚を掴んでしまうと、掴んだ脚が取れてしまうことがあります!根本からポロリと!これはけっこうショックですよー😫

このナナフシモドキは二本脚がありません。まだ小さな幼虫なのでまた生えてくるでしょう。
こちらのエダナナフシは中脚が一本ありません。
もう成虫個体なので再び脚が生えてくることはありません。

ナナフシの仲間は敵に襲われると脚を自切するんです。トカゲが敵に襲われたときに自分のしっぽを切り離す、というのが有名ですが、これと同じです!
せっかく見つけたナナフシが目の前で、自分のせいで脚を失くすのは見たくないですよね。では、どうするか。それは、

「登らせる!」

です。歩いて逃げるナナフシの先に手や網を持っていき、登らせるんです!その辺に落ちている木の枝でもいいです。なんせ、何かに乗せるのがナナフシを傷つけない一番の方法です。飼育中のナナフシを触ったり移動させるときも同じようにやってみてください。

このように木の枝なんかに乗せると安心です。ちなみにこの枝には5匹のナナフシモドキがいます!
わかりますか?



ちなみに、運悪く脚が取れてしまった、または脚の取れたナナフシを見つけたとしても、大体は命に別状はありません。6本ある足のうち2本までは無くなってもあまり問題ありません。3本以上無くなるとさすがに問題が出てきそうですが、僕はまだ脚を3本無くしたナナフシはお目にかかったことがありません。


そして、もしこれがまだ小さい幼虫のナナフシであれば、2回ほど脱皮をするとまた脚が生えてきます。しかし、成虫や、もう成虫に近い幼虫だと生えてこないのでご注意を。。。。

上記2つは、僕が経験したことのある実際の失敗です。

どっちの時も、

あぁーっ!

でした(笑)

皆さんもナナフシを捕まえる時はくれぐれもご注意くださいね!

案外、皆さんの近辺にもいる可能性がある大型の昆虫、にも関わらず知名度の低いナナフシ。

一度、目線を変えて探してみてください!
見つけたときの、

よし!見破ったぞ!』感がとてもワクワクしますから!

というわけで、今回はナナフシの捕まえ方、をご紹介いたしました。

では、またお会いしましょう!

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